モンゴルふしぎ発見記(工藤理恵)Mystery Discovery in Mongolia – by Rie Kudo 筑波大学 医学インターナショナルオフィスのニュース記事です。

モンゴルふしぎ発見記(工藤理恵)Mystery Discovery in Mongolia – by Rie Kudo


乗馬体験

2026年9月16日から9月28日までの13日間、看護学類国際ヘルスケア学術協定校研修Ⅱの引率のため、モンゴルのウランバートルを訪問しました。看護学類からは5名の学生が参加し、モンゴル国立医科大学で講義をしました。私にとって初めてのモンゴル訪問でした。訪問前にガイドブックを確認すると、9月は寒さが厳しくなりはじめ、雪が降ることもあると知り、防寒対策をしっかり行って現地を訪れました。しかし、実際には天候に恵まれて晴れた日が多く、朝晩は冷え込むものの、快適に過ごすことができました。
今回は、モンゴルでの3つの体験を紹介します。

市内の渋滞…怖い


その1 モンゴル国立医科大学での学び
モンゴル国立医科大学では、「NCDs in Asia(アジアにおける非感染性疾患)」をテーマに英語で講義を行いました。また、日本とモンゴルの学生で混合チームをつくり、NCD、特に糖尿病の予防について話し合いました。モンゴルの冬は気温がマイナス40度にもなり、寒さを乗り越えるために肉や脂肪、ジャガイモ、塩分からエネルギーを補う食文化が根付いています。一方で、高血圧や心疾患による死亡率が高く、その予防が課題です。さらに、市内では車両やバイクの往来が非常に多く、交通が著しく混雑しているほか、車両が錯綜するなど交通秩序が十分に確保されていない状況もみられます。そのため、1km程度の移動に1時間以上を要することもあり、安全に歩行したり、散歩やランニングを日常に取り入れることも容易ではありません。子どもたちの運動環境にも課題があります。厳しい寒さのため公園の遊具は5年ほどしかもたず、子どもの数が多いため学校は2部制・3部制で運営されており、運動の時間を十分に確保できないそうです。文化や環境を尊重しながらNCD対策を進めることの難しさを実感する時間となりました。

モンゴル国立医科大学にて / 日本とモンゴル、それぞれの文字でお互いの名前を書き合いました

その2 医療施設の看護の現状

市内の医療施設を訪問し、モンゴルの医療について説明を受けた後、院内を見学しました。そこで、深刻な看護師不足の現状を知りました。要因の一つは給与の低さです。夜勤をしても月収は日本円で12万円程度のため、看護を学んでも看護師として働く人は少ないそうです。ある施設では、一病棟に10名以上の医師が在籍する一方、看護師は4名のみでした。モンゴルの看護の充実に向けた方策を考える機会となりました。なお、当日の様子は施設の公式Facebookページで紹介していただきました。私たちの訪問を温かく迎えてくださっただけでなく、このように発信していただいたことをとても嬉しく思います。

→ Facebook 1

→ Facebook 2

医療施設訪問

ウランバートルの色々な場所に飾ってあるチンギスハーン

その3 ゲルキャンプ体験

市内から車で1時間半ほど走ると、雄大な山々が目の前に広がりました。宿泊したのは、遊牧民の伝統的な住居であるゲルです。乗馬や伝統料理を楽しみ、夜には満天の星空を眺めることができました。

美しい自然や温かいおもてなしに触れ、モンゴルの魅力を肌で感じることができ、現地を訪れたからこそ出会えた「ふしぎ」がたくさんありました。本当に貴重な経験となりました。


ウランバートルから1時間半程走ると目の前に雄大な山々が広がります

ゲルから見える満点の星空

モンゴルのワンちゃん 乗馬体験中、付いてきてくれました